変化を求めるフィリピン&アメリカ国民。新大統領の暴言に真意あり!?

カウンセラー 日名子陽介 2017/02/10 861
変化を求めるフィリピン&アメリカ国民。新大統領の暴言に真意あり!?

日本では昨年、タレントや政治家の不倫、覚醒剤所持、アイドルグループの解散など、毎月のように話題となるような芸能ニュースが多く、テレビ番組を日常的に見ている私たちにとってはある意味飽きない一年だったのではないでしょうか?

一方で海外に目を向けると、イギリスのEU離脱、そしてフィリピンではドゥテルテ氏、アメリカではトランプ氏の大統領就任が決まりました。今回のコラムは留学とは直接関係ありませんが、フィリピンとアメリカで誕生した新大統領について、筆者一個人の率直な意見を書きたいと思います。

Written by CEBU21留学カウンセラー
日名子 陽介
米国にテニス留学をしていた時もあったので、テニスのことならなんでも話せます (笑) 戦国歴史小説を良く読みます。好きな武将は上杉謙信と直江兼続です。
フィリピンに限らず、海外留学することは、語学力だけでなく、国際感覚、視野や見分を広げるのに役立ちます。 悩んでいるより、まずは行動を起こしてください。 必ず海外へのパスポートをお渡しします。


Counsellor HINAGO's column

ドゥテルテ大統領の暴言


フィリピンへの定期出張でマニラの空港に降り立った時のことです

2016年9月、フィリピンへの定期出張でマニラの空港に降り立った時のことです。セブ行きの搭乗ゲートの前で手続きを待っていると、テレビの前には大勢のフィリピン人旅行者だけでなくあろうことか勤務中の空港スタッフまで集まって来ていたので、私も後ろから覗き込んでみました。すると放送されていたのは、ドゥテルテ大統領の国会でのスピーチ中継。彼は英語で話していましたが、とてもきつい訛りだったために話の深い内容までは理解できなかったものの、まわりの人々が彼の発する一言一言に同調し熱狂していた光景には大変驚いたのを今でもよく覚えています。スピーチの中では放送禁止用語であるFワードが連続で発せられ、これには笑いを堪えるのに苦労しました。なにしろテレビの前にいるのは、人気ロックスターでもコメディアンでもなく、一国の大統領なのです。

“I will pick you up in a helicopter to Manila, and I will throw you out on the way, I've done it before. Why would I not do it again?”

もし麻薬中毒人間がいたら、ヘリコプターに乗せ、マニラへ向かう途中で上空から捨ててやる! 前にやったことがあるんだ。またするかもしれないな!

このように映画の悪役のような暴言を真剣に発しているのか? それともただのパフォーマンスなのか? それは知る由もありませんが、私が出張中に出会ったフィリピン人の方々(タクシードライバー、学校の講師、ホテルのバーテンダー、マッサージをしてくれたエスティシャン)にドゥテルテ氏のことを聞くと、全員が彼を強く支持していました。ドゥテルテ氏の故郷でもあるダバオ市を訪れた時は、街中にポスターが貼られており、国民的ヒーローのボクサーであるマニー・パッキャオ氏と並んで英雄のように崇められていたのには驚きを隠せませんでした。

事実、ドゥテルテ氏は90%ともいわれる圧倒的な国内支持率を誇り、先日訪日した際にも在日フィリピン人の方々から熱狂的な歓待を受けていました。なぜここまで人気があるのでしょうか?

それには、1521年にスペインのマゼランがセブ島に上陸してキリスト教(カトリック)の布教を始め、フィリピンを植民地にしてから、約450年近くフィリピンは欧米列強に支配されて辛酸を舐めてきたのが最大の理由だという意見があります。 私には明確な答えは分かりませんが、出張中に出会った方々と話す中で、外国や麻薬中毒者に対するドゥテルテ氏の毅然とした態度とストレートな表現は、その歴史的背景と国内の腐敗政治に対する国民の怒りを代弁しているように感じました。 これこそ、彼の現在の圧倒的な高支持率を裏付けているのでしょう。

真意はさておき、ドゥテルテ氏はアメリカ、ロシア、中国などの大国にも堂々と持論を展開して意思を伝えています。人権問題や時として品性に欠ける言動には国の指導者としての資質を大いに疑いますが、日本と比べると圧倒的に国土もGDPも低いフィリピンが巨大な経済、軍事大国に対して迎合せず堂々としている姿勢は、戦後70年以上アメリカに依存して、アメリカの顔色をうかがいながら経済大国になった日本より正直「かっこいい」とさえも感じるのは私だけでしょうか?

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プロバガンダによるマインドコントロールを拒んだアメリカ人


昨年一番驚いたのは、アメリカ国民がトランプ氏を大統領に選んだことです

昨年一番驚いたのは、アメリカ国民がトランプ氏を大統領に選んだことです。トランプ氏がヒラリー氏に勝利して大統領になることを、ほとんどの主要メディアや専門家も予想できませんでした。個人的な話ですが、私は自身のアメリカ留学時代からヒラリー氏の洗練された言動、格調高い英語、そしてその類まれなる政治手腕を敬愛しており、米国初の女性大統領は彼女しかいないと信じて疑いませんでした。今回のアメリカ大統領選の投票日は仕事が休みだったので、フィットネスセンターに行きランニングマシーンで走りながら彼女の大統領当選を祝おうと開票速報を見ていましたが、トランプ氏がオハイオ州を制し、当選確定が報道された時、あまりのショックでマシーンから足を滑らせ転倒する事態に…。顔と腕に大怪我を負ってしまいました(嘘みたいな話ですが本当であり、顔のアザはまだ消えていません…)。

しかし冷静に考えてみると、今回ヒラリー氏が負けて良かったとも同時に思っています。政治経験の全くないトランプ氏と比べると、実務交渉や外交面などはヒラリー氏の方が慣れているのは間違いないでしょう。またトランプ氏は、評判通り口先だけのエキセントリックな人物なのかもしれません。それを差し引いても、今回アメリカ国民が彼を大統領に選んだことを少しではありますが嬉しく思ったのも事実です。

選挙戦の後半、ヒラリー氏率いる民主党は主要なメディアや新聞社の支援を受けて、トランプ氏に対して強烈なネガティブキャンペーンを繰り返しました。その中でも11年前に録音されていた、女性を蔑視する極めて卑猥な表現のあったスピーチに的を絞って、連日テレビ、ネット、ラジオで流したのです。実際私も、大人にもなってこんな稚拙なことを発言する人物がアメリカという超大国の最高司令官になるなどありえないと驚きました。その発言に多くの女性たちが本能的な反発を抱いたのは確かです。もし娘をもつ親であれば、自国の大統領から発せられたこんな言葉を娘に聞かせたくないでしょう。この録音テープは、絶え間なく選挙戦前日まで流れました。

恐怖を煽って人々へのマインドコントロールを試み、トランプ氏がさも不安定で人種差別する独裁者などというイメージを植え付けようとしたネガティブキャンペーン。トランプ氏が果たして本当にそのような人間なのか? 私には分かりません。ただ、ここで重要なのは、多くのアメリカ国民がそのような主要メディアのネガティブキャンペーンをさほど信じなかったということです。もしくは、「そんなことどうでもええことやろ?」と感じたのではないでしょうか? 私も、大好きなバーボンを飲み過ぎて酔っ払った時、上品ではないことを言ってしまうこともあるので、男性であれば少なからず似たような経験はあると思います。

もちろん、デトロイトや中西部などの製造業中心の地域で貧困層の人々の怒りが大きかったということ、そしてエスタブリッシュメントの象徴であるヒラリー氏に対する反発が予想以上に大きかったことも要因ではありますが、多くのアメリカ国民がメディアの洗脳を拒み、自らの意思で考えて結論を出そうとしたのは事実でしょう。他方日本では、国民が芸能ニュースに一喜一憂し、マスコミもコメンテーターもアメリカの報道や支持率をそのまま紹介して分析するだけで、批判精神も疑念も皆無だったと思います。

現時点ではトランプ氏が大統領に就任したばかりなので、今後アメリカにどのような変化が起きるのか、ロシア、中国、そして日本など諸外国との外交においてどのような影響を及ぼすのか? それは誰にも分かりません。ただ、トランプ氏という人物は世界一競争の激しいアメリカのビジネス社会で大成功をおさめていること、そしてマスコミによるヒラリー氏擁護の洗脳は失敗したということは明らかです。そこにアメリカの底力を感じ、本当にかすかですが、かつての強いアメリカを見たような気がしました。

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編集後記


両名の大統領が国そして国民を正しい方向に引っ張っていくだけの指導力があるか懐疑的に思っている方は多いようですが、世界的に閉塞感が漂うこの混沌とした時代だからこそ、私は彼らの強い指導力に大変期待しています。そして、今後フィリピンのみならず海外留学する方々にはマスメディアやWEB上の情報だけに決して惑わされることなく、世界中で問題になっているテロ、難民の増加、貧困、環境問題などを自らの目、耳、体で感じて考えていってほしいというのが留学をサポートする者としての願いです。私自身、ドゥテルテ大統領の力強いリーダーシップで今後発展していくフィリピンに再び訪問することをとても楽しみにしています。


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日名子 陽介
米国にテニス留学をしていた時もあったので、テニスのことならなんでも話せます (笑) 戦国歴史小説を良く読みます。好きな武将は上杉謙信と直江兼続です。
フィリピンに限らず、海外留学することは、語学力だけでなく、国際感覚、視野や見分を広げるのに役立ちます。 悩んでいるより、まずは行動を起こしてください。 必ず海外へのパスポートをお渡しします。








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