よくある質問 フィリピンの治安は大丈夫?セブなど地域別解説&注意すべき点 |
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CEBU21編集部 | 2016-05-11 | 44,492 |
フィリピンの治安について、人気のセブ島からマニラ、クラーク、バギオ、ダバオなど地域ごとの特徴をまとめました。また、フィリピン留学中に起こりうるトラブル例と防犯対策もご紹介します。
1. フィリピンの治安について
外務省が示すフィリピンの治安
外務省のHPでは渡航にあたり注意が必要な国に関して、地域別に4つのレベルに分かれた安全対策の目安(危険度)を記しています。
参照:http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
こちらの画像からフィリピン全土でレベル1~3の警戒が必要だという事がわかります。フィリピンでは観光客を狙ったスリやひったくりなどの軽犯罪が多く発生しているため、渡航者へ治安面での注意喚起をしています。 ちなみに東南アジアはほぼ全域がレベル1~3です。ミンダナオ島の一部でテロ組織の存在がありレベル3の渡航中止勧告が出ていますが、語学学校のあるダバオなどは危険地域から離れた所にあります。ただし学校内や周辺は安全といえどもリゾートエリアへ行かれる際は治安に注意して下さい。
外務省が発行しているフィリピンにおける犯罪の特徴と防犯対策などが記された「安全の手引き」が非常に参考になりますので、渡航前に一読される事をおすすめします。下記リンクページ内の「安全の手引き」タブよりご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_013.html#ad-image-0
フィリピンにおける犯罪の特徴
上記でご紹介した「安全の手引き」より特に留学生の皆さまに留意して頂きたいポイントを簡単にまとめました。主な犯罪事例と対策は後述します。
大使館で把握した邦人に関する犯罪被害を検証してみますと,古典的な手口と言えるものもあれば,当地において犯罪に遭わないための基本的な心がけ(危険な場所や時間帯を避ける等)を守っていたり,あるいは適切な犯罪防止対策を事前に講じていれば,多くの被害に遭わずにすんだのではないかと思われるケースが多いように見受けられます。
フィリピンにおける安全対策より引用
→ 基本的な心がけや事前の対策がとても重要
一般市民でも,警察へ銃の登録・許可を得ることにより,合法的に銃の所持・携行が認められるため,些細なことで恐喝,強請(ゆすり),誘拐,殺人等の犯罪を生みやすい社会土壌があることを認識しておくことが非常に大切です。
フィリピンにおける安全対策より引用
→ 些細な事で犯罪を生みやすい。対応を誤れば命の危険がある。
イ 偶然(行きずり)というよりもターゲットを絞った犯行
フィリピンにおける安全対策より引用
ウ フィリピン人との何らかのトラブル(人的/怨恨,商売等)に起因した犯行
エ 単独犯というよりも組織的な犯行
→ 現地ビジネストラブルや色恋沙汰によるケースが多く、留学生が凶悪事件に巻き込まれる心配は少ない。
この後ご紹介する第四章では細かいシチュエーションごとの防犯対策をまとめてありますので、しっかりと予習しておくことで犯罪に巻き込まれる確率を下げましょう。
2. フィリピンの地域別、治安チェッカー
フィリピン留学の主要エリアごとに治安を解説します。
セブ(セブシティ、マクタン島)
危険度:中治安に関しては注意が必要です。商業施設やオフィスが多く、ITパークといった経済特区も設けられています。観光客も多く日中の危険は少ないですが、夜間はひったくりなども増え危険ですので 単独行動は避け、タクシーで移動しましょう。タクシーでセブシティからマクタンへ行く場合、メーター料金+αを要求される場合があります。
マニラ
危険度:高フィリピンの中でも犯罪の多い地域です。タクシーのぼったくりも多く、安全なエリアとそうでないエリアを判別する土地勘が要求されます。CEBU21の取り扱う学校は新興経済圏であるアラバンというメトロマニラ南部の地域にあり、治安面でも安全なエリアですのでご安心下さい。
クラーク
危険度:低米軍基地があった地域で、現在は経済特区に指定されており比較的治安は良好です。主な移動手段がトライシクルやジプニーといったローカル色が強いのが特徴です。移動手段における被害報告はほとんどありませんが、 常にスリや置き引きには細心の注意を払うようにしましょう。
バギオ
危険度:低避暑地として開発された地域で、 富裕層が多く比較的治安は良好です。都市部では多く見かけるストリートチルドレンの数もバギオ地域では少なく、日中なら安心して出歩く事ができます。
ダバオ
危険度:中違法行為に対する取り締まりが厳しく“フィリピンで最も治安が良い都市”といわれています。※2016年9月に爆発テロ事件が市内中心部で発生いたしました。ご滞在には十分注意が必要です。
セブやマニラに比べ、地方の都市は治安が良い傾向にあります。但し絶対に犯罪に遭わないという事はありません。留学生活中は十分に注意し、メインストリートを外れた通りや歓楽街などはなるべく避けるようにしましょう。
※上記はすべてCEBU21独自の見解です。
3. 治安に関する、実際の留学生の声
学校のすぐ周辺なら女性一人で歩いても平気なくらい治安が良かったです。
治安面での心配は、危険な時間帯、場所、携行品、服装の点に気をつけていれば問題なく生活できると思います。
治安に関してですが、やはり夜の行動は危険です!これは何処の国でも同じだと思いますが特にフィリピンは貧富の差が激しいですし、外国人はお金を持っていると思われがちなので用心が必要でした!!!! でも昼間は問題ありません☆一人でジプニーに乗ってアヤラに行ったり、バイクに乗ってあちこち行ったり10ヶ月生活してとても現地人化していました☆ふれあいも楽しいです☆
なんといっても治安がいい、あと人がいいです。落ち着いた田舎町という感じがして、とても過ごしやすかったです。
4. フィリピン留学中に起こりうる5つのトラブルと対策
1. スリ、ひったくり、置き引き
発生頻度:高フィリピンで最も多い犯罪です。特にストリートチルドレンには注意して下さい。子供たちに囲まれ小銭等をせがまれているうちに財布や携帯を盗まれていたというケースもあります。 飲食店などで荷物や携帯を席に置いたまま離れることは厳禁です。
対策
夜間の徒歩移動や単独行動は避ける、囲まれそうになったら走って逃げる、ポケットに物を入れない、荷物は肌身離さず持つようにする、貴重品を携行する時は1つのバッグに入れない、ジプニーに乗らない。
2. トランプ詐欺
発生頻度:低カードゲームで多額の現金を取られる詐欺です。ショッピングモールなどで「日本人の友達がいる、今度日本へ行く」などと話しかけ食事に誘い、親しくなった所で家に招き現金を賭けたカードゲームで大敗させるまで帰さないという手口です。
対策
知らない人に話しかけられても対応しない、食事などの誘いに乗らない。
3. ぼったくりタクシー
発生頻度:低タクシーの場合、マニラでは交渉制で不当な金額を提示される事があります。また他の都市であっても稀に遠回りをされたり、釣銭がないと言われる事もあります。 セブシティからマクタンへの移動の際、メーター+αを要求されたり固定金額を提示される場合がありますが、メーター+50~100ペソ程度が相場です。
対策
Grab、UBER等の配車アプリを利用する、細かい現金を用意する、学校スタッフに目的地までの料金相場を確認しておく、メーターが動いているかを確認する。
4. 睡眠強盗
発生頻度:低トランプ詐欺と同じ手口で近寄り食事等に誘い、飲食物に睡眠薬を入れ昏睡させて金品を奪います。 またバーなどで睡眠薬入りの飲み物やタバコを勧められるケースもあります。
対策
知らない人に話しかけられても対応しない、食事などの誘いに乗らない、知らない人から飲食物を受け取らない。
5. 恐喝、強盗
発生頻度:低多くはバイクに乗っており、銃で脅されて金品を要求されます。抵抗せず所持品を差し出すのが一番安全です。財布を取り出そうとポケットに手を入れると武器を出すと思われる危険があるため注意して下さい。
対策
徒歩移動や単独行動は避ける。
番外編:基本的な心構え
最も大切なことは常に警戒心をもつ事です。以下の基本的な心構えはいずれも当たり前の事ですが、現地では開放的な気分になってしまうのか実行できていない方も多く、そのため被害に遭われる事もあります。犯罪を未然に防ぐ努力を怠らないようにしましょう。
油断しない、目立たない
貴重品や多額の現金の持ち歩きは避け、カバンは口が完全に閉じる物を体の前で持つようにしましょう。 外で現金を数えたりズボンのポケットに財布や携帯を入れることはしないで下さい。
外国人というだけで裕福だと思われます。華美な服装であったり、いかにも観光客や留学生と思われる態度で騒ぐと目を付けられる危険性もあるためなるべく地味な服装で目立たないよう努めましょう。アクセサリーなどの貴金属やブランドのバッグや財布などを身に着けないようにして下さい。
知らない人を信用しない、危険な場所へ行かない
トランプ詐欺など、善良な市民を装って言葉巧みに金品を騙し取ろうとする者もいます。知らない人の誘いには乗らないようにして下さい。 人通りの少ない路地やスラム街等には近づかず、夜間の移動は単独行動を避けタクシーを利用しましょう。 ナイトクラブやバーなども行かないに越したことはありません。
フィリピン人の性質を理解し良好な関係を築く、身の安全を第一優先にする
フィリピン人はプライドが高く、公衆の面前で恥をかく事を最も嫌います。学校関係者以外と関わる事は少ないでしょうが、誰に対しても暴力的な言動は厳禁です。強盗犯などは凶器を所持している可能性が高いため、万が一遭遇した場合は抵抗せず金品を差し出しましょう。
5. フィリピンの語学学校の安全対策はどうなっているか?
フィリピンは日本と比べ安全とはいい難いですが、安心して留学して頂くために学校はセキュリティ対策を万全にしています。その対策の一部をご紹介します。
立地
学校があるのは市内でも治安が良い、安全な地域です。ほとんどの学校では敷地内に寮があり、外を移動する必要がありません。
監視体制
入口にガードマンが常駐し、関係者以外は学校敷地内に立ち入れないようになっています。
また校内にも監視カメラを設置しています。男女間の部屋の往来や門限違反なども厳しくチェックされます。
その他
・オリエンテーションにて防犯に対する細かい注意事項の説明があります。
・門限を設け、治安の良くない地域や特定の時間帯の外出制限をしています。
・校外へ移動する際、タクシーを呼ぶ事ができます。学校によっては送迎車を用意しています。
こういった細かい安全対策は各学校によって徹底されており、学校内で生活する分に関してはフィリピンは世界一安全な留学先ともいえます。しかし学校の外は先にも述べた通り治安に不安がありますので、十分気を付けて留学生活を送るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
フィリピンでは語学学校のセキュリティ対策に加えて各自が防犯の心構えをもつ事で、ほとんどの留学生が危険な目に遭う事もなく充実した留学生活を送っています。大事なのは「最新の治安情報を正確に知る事」と「油断しない事」です。安全な留学生活となるようしっかりと覚えておきましょう。