フィリピン各地域の特徴について
バギオ(フィリピン)とは?5分でわかる治安・留学・交通情報
バギオは治安が良く、美しい自然景観と年間平均気温20度の恵まれた気候で、フィリピンの人々にとって憧れの避暑地です。バギオの観光や交通、治安、英語留学地としての魅力などについてまとめました。
フィリピンの天空都市・バギオ
避暑地として素晴らしい環境
バギオはフィリピン最大の島・ルソン島北部の中心都市です。標高1,500mの場所にあるバギオは、平均気温が20度程度で南国のフィリピンとは思えない涼しい気候です(最高でも26度を超えることはめったにありません)
1番寒い時期である12~2月は10度以下まで下がることもあります。バギオはアメリカ占領下にあった当時、恵まれた自然条件からアメリカ軍の避暑地として計画的に造られました。今でもフィリピンの人々にとって憧れの避暑地であり、最も暑い時期の3~6月は大統領や各官庁もマニラからバギオへ暑さから逃れるためにやってくるほどです。ゆえにバギオは、「夏の首都(Summer Capital)」とも呼ばれています。
日本からバギオへのアクセス方法
バギオへ向かうには、マニラから長距離バスに乗ります。所要時間は約5~6時間です。長時間の移動になりますが、2回ほど休憩所に立ち寄るのでそれほど長くは感じません。長距離バスはエコノミークラスとファーストクラスの2種類があり、後者は3列の座席でトイレもついているため乗り心地は抜群です。バスの中は冷房がかなり効いているので長袖の上着は必ず持参してください。
素晴らしい海や世界遺産があるバギオ付近の観光名所
アジア各国のサーファーから愛されているサン・フェルナンドのビーチ
バギオから約1時間半バスに乗ると、海が広がるリゾート地のサン・フェルナンドへ到着します。サン・フェルナンドは、特にサーフィンが楽しめる場所として有名です。初心者向けの1日レッスンもあるので、サーフィンを始めるのにもおすすめのビーチです!ルソン島北部のバギオまで足を運んだなら、さらに北部へと足を伸ばしてみましょう。セブ島やマニラとは違うのどかな空気を味わえたり、世界文化遺産を観光することができます。
世界文化遺産にも登録された「天国への階段」のあるバナウェ
バナウェは、世界文化遺産にも登録されているコルディレラの棚田群(ライステラス)で知られています。コルディレラの棚田群は約2000年前にイフガオ族が神への捧げ物として造ったといわれており、その壮大さゆえに「天国への階段」とよばれることもあります。
複雑に入り組んだ全ての棚田に湧き水を行き渡らせる技術は、世界的に評価されています。バナウェではイフガオ族の文化と生活を垣間見ることもでき、貴重な時間を過ごせることでしょう。
スペイン風建築様式の建物が多く残るビガン
バギオからバスで約5時間のところに位置するビガンは、スペイン植民地時代に港町として繁栄したエリアです。今もスペインと中国、ラテンアメリカの建築様式の建物があり、美しい街並みがそのまま残っています。1999年には世界文化遺産に登録されました。街の中心部には美しい外観のセント・ポール大聖堂、夜の水上ショーが見どころのサルセド広場があります。
日本より安全?バギオの治安と交通手段
バギオは治安が良いといわれる理由とは
フィリピンにの中で安全な都市として有名なバギオですが、実際に行ったことがない方にとっては未知の世界ですよね。
バギオに実際に行ったことがある人たちに「バギオの治安は実のところどうなの?」と聞いてみると、多くの人が、「もしかしたら日本よりも安全かも!」と、意外な返事をくれました。では一体なぜバギオは治安がいいとされているのでしょうか。
それは、アメリカ軍の避暑地として街が整備・造られた結果、今でもフィリピンの政治家や有力者たちの避暑地として機能しているからです。国の政治家や有力者たちが少し羽を休めるために選ぶエリアが、治安が悪いなんてことはあってはなりませんよね。また、バギオは財政が安定しているので公務員に給与が十分に与えられ、汚職が少ないことも治安の良さにつながっています。
しかし、時々スリなどの軽犯罪が起きることはあります。出かけた際は所持品に気を付けたり、夜の外出を控えれば犯罪に巻き込まれることはありません。
バギオの交通手段について
バギオの主な交通手段は、ジプニーとタクシーです。ジプニーは約8.5ペソ(21円)と手頃な値段でバギオ市内外を移動することができます。バギオのタクシードライバーはどれだけ小さいお釣りでも正確に返してくれることで有名です。(他の地域では小さいお釣りをチップとしてみなすドライバーも多いのです)。このように誠実なドライバーが多いバギオでは、基本的に女性一人でも安心してタクシーに乗れます。一方で、フィリピンの街の風景に欠かせないトライシクルやバイクタクシーはほとんど見かけません。
本気で英語を学びたい人におすすめ!バギオ英語留学の魅力とは
確実に使える英語力を絶対に身につけることを決めたら、バギオはフィリピンの中でも最もふさわしい英語留学先であることは間違いありません。その理由を3つご紹介します。
1. 長い伝統をもつ語学学校が多い
バギオの語学学校「HELP Longlong(2023年4月24日現在休校中)」は、現在多くのフィリピンの語学学校が取り入れている「スパルタ式」を広めた学校です。1996年にHELPが外出制限、強制義務自習を学校カリキュラムに導入しました。その後、スパルタ式の語学学校はセブ島にある学校にも拡大し、フィリピン英語学校独自のスタイルが確立されていきました。またHELPの他にも、バギオにはPines Main Campus、Baguio JIC、BECI Spartaキャンパスなど長い伝統のある英語学校がたくさんあります。
バギオで人気のある伝統校3選
伝統がある語学学校だと、何が違うの?
2. 「英語学習に集中できる環境」がある、勉強のための街
バギオは他のフィリピンの地域と比べても、英語を学ぶのに最適な環境といえる理由があります。
1つ目は、日本人が少ないこと。バギオでは、セブなどの地域に比べて日本語で話す機会が減るため、英語で話す機会が必然的に増えます。
そして2つ目は、娯楽施設が少ないこと。学園都市であるバギオはカジノやバーなどの娯楽施設が少ないため、遊びすぎて勉強がおろそかになる可能性が低いのです。英語漬けの生活がしたい、だけど自己管理に少し不安がある…と思う人にとって、バギオは英語を学ぶのに最適な環境といえるでしょう。
3. 費用も安価なので、初心者の中長期留学向け
バギオの語学学校はセブやマニラといった都市部にある学校と比較すると学費が安価です。1か月の留学費用ではセブの学校とさほど差がなくても、3か月で約5~10万円、半年では約10~15万円ほど費用の差が出てきます。
3ヵ月以上の中長期留学でしっかり英会話の基礎から応用まで学びたい方で1円でも費用を安くしたい、と考えた時はバギオの語学学校を比較検討してみるとよいでしょう。
まとめ
フィリピンの人々にとって憧れの避暑地であったバギオは、近年外国人が英語留学する最適な場所となりつつあります。北部へ足を伸ばせば、フィリピンが誇る世界文化遺産を訪ねることも可能。
フィリピンへお越しの際は、ぜひバギオにも足を運んでさまざまな魅力を満喫してください!!