ダバオ市(Davao City、タガログ語: Lungsod ng Dabaw; セブアノ語: Dakbayan sa Dabaw)は、フィリピン南部ミンダナオ島・ダバオ地方(Davao Region, Region XII)のダバオ・デル・スル州にある、メトロ・マニラ、メトロ・セブ(セブ市とその周囲)に次ぐフィリピン第3位の都市である。 面積2,400km²、人口1,372,355人(2005年1月1日)。国際空港と港を持ち、フィリピン南部の政治・経済・文化の中心地である。実際にはダバオ市は州からは独立しているが、ダバオ・デル・スル州の一部として見られることもある。またダバオ地方の中心都市としても位置づけられている。2,400km²もの広さを誇るダバオ市は世界最大の行政面積を持つ都市の一つともされる。人口は130万人だが、昼間人口は約200万人である。 スペイン人による征服は19世紀と遅く、それまでは先住民やイスラム教徒が集落を開いて暮らしていた。この都市が発展したきっかけは、20世紀初頭の日本人によるアバカ(マニラ麻)栽培の農園経営であり、当時は2万人の日本人が住む東南アジア最大の日本人街もあった。現在でも多くの日系人が住み、定年を迎えた日本人の移住先としても注目されている。 現在は木材の積出港であるほか、郊外にはドール社による広大なバナナ・プランテーションが広がり、その加工や輸出でも有名である。近年はアメリカ企業によるコールセンター業務などのアウトソーシング先として開発されており、巨額の収益が期待されている。
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