4. フィリピン留学中に起こりうる5つのトラブルと対策
1. スリ、ひったくり、置き引き
発生頻度:高
フィリピンで最も多い犯罪です。特にストリートチルドレンには注意して下さい。子供たちに囲まれ小銭等をせがまれているうちに財布や携帯を盗まれていたというケースもあります。 飲食店などで荷物や携帯を席に置いたまま離れることは厳禁です。
対策
夜間の徒歩移動や単独行動は避ける、囲まれそうになったら走って逃げる、ポケットに物を入れない、荷物は肌身離さず持つようにする、貴重品を携行する時は1つのバッグに入れない、ジプニーに乗らない。
2. トランプ詐欺
発生頻度:低
カードゲームで多額の現金を取られる詐欺です。ショッピングモールなどで「日本人の友達がいる、今度日本へ行く」などと話しかけ食事に誘い、親しくなった所で家に招き現金を賭けたカードゲームで大敗させるまで帰さないという手口です。
対策
知らない人に話しかけられても対応しない、食事などの誘いに乗らない。
3. ぼったくりタクシー
発生頻度:低
タクシーの場合、マニラでは交渉制で不当な金額を提示される事があります。また他の都市であっても稀に遠回りをされたり、釣銭がないと言われる事もあります。 セブシティからマクタンへの移動の際、メーター+αを要求されたり固定金額を提示される場合がありますが、メーター+50~100ペソ程度が相場です。
4. 睡眠強盗
発生頻度:低
トランプ詐欺と同じ手口で近寄り食事等に誘い、飲食物に睡眠薬を入れ昏睡させて金品を奪います。 またバーなどで睡眠薬入りの飲み物やタバコを勧められるケースもあります。
対策
知らない人に話しかけられても対応しない、食事などの誘いに乗らない、知らない人から飲食物を受け取らない。
5. 恐喝、強盗
発生頻度:低
多くはバイクに乗っており、銃で脅されて金品を要求されます。抵抗せず所持品を差し出すのが一番安全です。財布を取り出そうとポケットに手を入れると武器を出すと思われる危険があるため注意して下さい。
番外編:基本的な心構え
最も大切なことは常に警戒心をもつ事です。以下の基本的な心構えはいずれも当たり前の事ですが、現地では開放的な気分になってしまうのか実行できていない方も多く、そのため被害に遭われる事もあります。犯罪を未然に防ぐ努力を怠らないようにしましょう。
油断しない、目立たない
貴重品や多額の現金の持ち歩きは避け、カバンは口が完全に閉じる物を体の前で持つようにしましょう。 外で現金を数えたりズボンのポケットに財布や携帯を入れることはしないで下さい。
外国人というだけで裕福だと思われます。華美な服装であったり、いかにも観光客や留学生と思われる態度で騒ぐと目を付けられる危険性もあるためなるべく地味な服装で目立たないよう努めましょう。アクセサリーなどの貴金属やブランドのバッグや財布などを身に着けないようにして下さい。
知らない人を信用しない、危険な場所へ行かない
トランプ詐欺など、善良な市民を装って言葉巧みに金品を騙し取ろうとする者もいます。知らない人の誘いには乗らないようにして下さい。 人通りの少ない路地やスラム街等には近づかず、夜間の移動は単独行動を避けタクシーを利用しましょう。 ナイトクラブやバーなども行かないに越したことはありません。
フィリピン人の性質を理解し良好な関係を築く、身の安全を第一優先にする
フィリピン人はプライドが高く、公衆の面前で恥をかく事を最も嫌います。学校関係者以外と関わる事は少ないでしょうが、誰に対しても暴力的な言動は厳禁です。強盗犯などは凶器を所持している可能性が高いため、万が一遭遇した場合は抵抗せず金品を差し出しましょう。