オススメの英語学習法まとめ 帰国子女が斬る!予約待ちのセブ人気校「CIA」授業のヒミツに迫る |
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留学カウンセラー 中居良輔 | 2016-11-22 | 11,013 |
数か月先までの入学予約で埋まっている事も多いセブの人気校CIA。
口コミや体験談などで評判の一般英会話クラスを帰国子女カウンセラーの私、中居が丸一日受けてきました。口コミや体験談などで評判の一般英会話クラスを丸一日受けてみた感想を赤裸々にお届けします!
授業を受けた学校名、コース名 : Cebu International Academy(CIA)|Regular ESLコース
訪問したCEBU21スタッフ :
アメリカ・ミシガン州生まれ。アメリカ・香港・フィリピンにて10年以上生活した経験を持つ、帰国子女カウンセラー。グローバルな経歴を持つが、10代の頃過ごした日本での生活では英語をすっかり忘れてしまった事も。その後、フィリピン留学やアメリカでの留学・就業経験を経て英語の自信を取り戻す。リーディングとグラマーが大の苦手。
訪問したCEBU21スタッフの英語レベル : TOEIC : 920点 / アメリカ・フィリピンで計5年の就業経験あり
受講した日 : 2016年9月27日
今回の授業スケジュールとなります。朝7時半から10問の単語テストから始まり、8時からマンツーマンレッスン4コマと、グループレッスン6コマの計10コマ(1コマ=50分)を朝から晩まで受けてきました。学校スタッフさん曰く「全部授業を受けるエージェントさんは極めて稀」とのこと。しっかりレポートしていきます!
※今回の取材にあたり特別に6コマのグループレッスンを入れていただきました。(通常は4コマ+2コマの自習)
まずは、早朝の単語テストを受けます
さて、早速同校名物の単語テストを受けました。今回受けさせていただいたのは中級者向けのテストです。テストを受けないとその日の外出ができなかったり、点数が基準点に満たない場合は週末の外出も制限されるのでみなさん必死です。
単語テスト会場は受験会場並みの張りつめた空気が漂っていて、朝から真剣な雰囲気が伝わってきました。(中にはカフェテリアで朝食を食べながら単語を復習している生徒さんも。)この単語テスト、1日の中で単語をインプットする時間を作るうえで非常に良い制度だと感じました。それでは続いてマンツーマン授業の様子を見ていきましょう。
※構成上の理由からマンツーマン授業、グループ授業に分けてレッスンをご紹介していきます。
マンツーマン 1:Speaking
Teacher James(ジェームス先生)です。髪型が二人とも似ています…笑
実際の授業をチェック!
授業の内容
CIAで人気の講師、ジェームス先生。
『初心者向けの英会話クラスを受けたい!』という要望をその場で伝えたら即座に対応してくれました。テーマは”英会話で使える質問フレーズ”について。5W1Hの具体的な使い方や、YES/NOで答えられる”TAG Question”を使って会話を膨らませる方法などを丁寧にレクチャーしてもらえました。
感想
CIAで長く勤務しているジェームス先生。私がその場で思いついた無茶ぶりにも動じる事なく、落ち着いて授業を進めてくださり、ベテラン講師としての経験が随所に見て取れました。
生徒と等身大で向き合う姿勢は熱意に溢れていて(きっとこの先生の授業を取る生徒さんは毎時間楽しいんだろうな~)と感じました。すごく良い先生で、個人的にとてもおすすめの授業です!
マンツーマン 2:グラマー
ちょっとシャイな、Teacher Carel(キャレル先生)です。
実際の授業をチェック!
授業の内容
先生が書き出した例文の中から、文法の間違いを探して訂正する授業内容となっています。
”ただの間違い探し”ではなく、そのトピックを深掘りしながらスピーキングの機会もたくさんあるのがうれしいですね。
感想
落ち着いた印象のキャレル先生。物腰もとても柔らかく、優しく間違いを指摘してくれるので、気持ちよく授業を受ける事ができます。
(一部の学校や講師の中には高圧的で、異なった価値観を認めてもらえない、厳しい態度の講師がいたりします)動画の中では”Wedding”と”Marriage”の違いについてディスカッションする場面がありますが、わかりやすく説明してくださり、とても勉強になりました。
マンツーマン 3:特別TOEICレッスン
Teacher Cyndi(シンディ先生)です。男子生徒に人気!
授業の内容
担当していただく予定だった先生のスケジュールがダブルブッキングとなっていたため、急遽代打講師としてご対応いただきました。
普段はTOEICのレッスンを担当されておられるとのことだったので、せっかくなのでTOEICのリスニングパートの授業を受ける事に。リスニングの模擬問題を解いて、間違った箇所を解説してくれる内容で、とてもわかりやすい授業でした。
感想
急遽ピンチヒッターで授業をお願いすることとなりましたが、その際の授業のアレンジやご対応が非常に素早く、好印象でした。
次から次へと問題文が読み上げられるTOEICのリスニングパートにおける”聞くべきポイント”を的確にアドバイスしてもらえるので、TOEICのスコアアップを狙いたい人にとってはとても効果的な授業だと感じました。(TOEICの先生は、CIAの講師陣の中でもワンランク高い英語力という印象でした。)
マンツーマン 4:Speaking
Teacher Henry(ヘンリー先生)です。ユーモアのセンスが抜群!
授業の内容
ヘッドティーチャーである、ヘンリー先生の授業を特別に受講させていただきました。
(通常はグループクラスと、講師の管理をご担当させておられるとのこと。)テーマは自己紹介。私だけでなく、ヘンリー先生のバックグラウンドまで持ち出し、楽しくお互いの自己紹介文を作る事ができました。
感想
とってもにこやかなヘンリー先生。授業も和気あいあいとした雰囲気で楽しく進行します。
先生の秘めたご趣味や、年齢、好みのタイプといった日常英会話のトピックスから使える英会話フレーズを学ぶことができました。ヘンリー先生に限らずCIAの先生方はみなフレンドリーで、楽しく授業を受ける事ができました。あくまでも私の主観ですが、CIAは他の学校と比べると先生のキャラが濃い気がします。
グループ 1:Native Class
カナダ・バンクーバー出身のTeacher Sean(ショーン先生)
実際の授業をチェック!
授業の内容と感想
初級・中級向けのネイティブ講師によるグループレッスン。授業は週単位で構成されていて、曜日ごとにテーマを設けていて楽しく授業が受けられます。
私が参加した日は英単語を覚えるというテーマで授業が進められていました。
このレッスンはとにかくショーン先生のテンションが高い!身振り手振りを使って英単語を表現してくれるので、辞書を使わなくても単語を覚えられます。(動画では、artificialという単語について説明してくださっています)CIAの先生方はグループクラスでも例にもれずキャラが濃いです。
グループ 2:CNN Listening
CIAの名物講師!?Teacher Dave(デイヴ先生)
実際の授業をチェック!
授業の内容と感想
CNNのニュース番組を聞きとるリスニングの授業です。
ネイティブのニュース番組に使用される早い英語を聞き取る事に特化しているので、リスニングスキルを大幅に伸ばすことが可能です。リスニングだけではなく、その日のトピックや単語に関してのグループディスカッションを授業の要所要所に挟んでくるので飽きがこないクラスです。先生にカメラを向けたら『美しく撮ってね。』とお願いされました。 笑
グループ 3: Business
落ち着いた授業運びで生徒さんをフォローするTeacher Shienna(シエナ先生)
実際の授業をチェック!
授業の内容と感想
中級以上の方が対象となっているビジネスに関してのグループクラス。
”ナイキの海外マーケティング戦略”など、実際の企業を例にとった教材をもとに、生徒同士のディスカッションやプレゼンテーションを中心に授業が進行していきます。生徒が主役、といった感じのグループクラスですが、先生も重要なポイントでしっかり補足をされていたのが印象に残りました。ワンステップ上の授業を取りたい方におすすめ。
グループ 4: Grammar
比較的控えめキャラのTeacher Lemell(レメル先生)と台湾からの留学生。
授業の内容と感想
文法についてのグループクラス。文法の正誤についてクラスを二つに分け、意見を交換しあうという主体的な取り組みを織り交ぜているので退屈しません。
この日参加したクラスのクラスメイトは二人とも台湾からの留学生。少人数制のグループクラスでしたが、生徒のレベルも同じくらいでグループが組まれていたので問題なく意思疎通ができました。
グループ 5: Discussion
CIAの大ベテラン講師、Teacher Shyr(シーア先生)
授業の内容と感想
この日のグループクラスは私を含めて2名。韓国からの男子留学生さんと画像にあるテーマに沿ってディスカッションをします。例えば”Could you marry someone older than you? Why or Why not”(=自分より年上の人との結婚はあり得るか?その理由は?)といった個人的な意見を聞かれることも。
この授業ではそういった個人的な意見を述べる事だけでなく、「こういった答えづらい質問を受けた際にどのようなフレーズを使って会話を保たせるか」という非常に興味深いトピックで構成されていました。実用的なフレーズを学ぶことのできる、学び多いグループクラスでした。
※6コマ目のグループクラスは入学初日の生徒さんたちの自己紹介が主だったため、内容を割愛させていただきます。
どれもとても充実した内容の濃い授業で、いわゆる「捨て授業」はありませんでした。
授業と授業の合間の休み時間は5分ととてもタイトなスケジュールですが、質の高い授業と個性豊かな講師陣のおかげで全く辛さを感じないカリキュラムでした。
良い学校というのは得てして”グループレッスンが面白い”です。マンツーマンレッスンだけでは授業や英語学習はどうしてもマンネリになりがちです。CIAでは先生のキャラもさることながら、グループレッスンも充実した内容だったのが大きな魅力ですね。
ただ、グループレッスンは生徒同士の意見交換も多く求められるものだったので、初心者の方でしたら、マンツーマンレッスンを5~6コマと多めに設定してグループレッスンは減らした方が良いかもしれません。
数年前までは大多数の韓国人と2割ほどの日本人生徒で構成されていた同校。今では、アジア各地や中東からも留学生が集まるグローバル感満載な雰囲気となっていて、“留学に来た感”が得られるとても貴重な学校だと感じました。インターナショナルな雰囲気で楽しそうです。
#左から、台湾、日本、サウジアラビアからの留学生
#中東からの留学生は陽気!
CIAでは『EOP POLICE』という休み時間に母国語を話していないかチェックするスタッフの方が常に目を光らせているので、生徒さんが至るところで英語を話していたのには感動しました。(他の語学学校ではどうしても同じ国の生徒同士で固まる傾向があります)授業時間外でも英語を話せる環境があるのはとても大事です。
この母国語禁止ルールは、生徒さんのみならず、先生同士、はたまた学校スタッフまで巻き込む徹底ぶり!
#先生と同じ制服のEOP POLICE。休み時間に厳しく見回っています。
#先生も母国語を話すと、ペナルティが科されます。(こんなポーズを取ってほしいとお願いしていないのですが…応えてくれるサービス精神旺盛な先生ばかりです)
まとめ
「ミイラ取りがミイラになる」
今回の体験記をひと言で、と言われたら私はこう表現します。
学校の授業をプロの目線から斬る!つもりで意気揚々と乗り込んだ私を待ち構えていたのは細部までクオリティの高い学校の意識の高さでした。生徒さん目線での学校運営は年々進化を続けていて、人気が出る理由も納得できました。生徒さんの国籍も豊かで、勉強をするのに最適な環境でじっくり勉強できる留学生の方が正直うらやましかったです…。
みなさんもCIAへの留学を是非ご検討されてみてはいかがでしょうか?この記事がみなさんの学校選びに少しでもお役立てできれば幸いです。
CIAの生活面やさらに細かい点については以下リンクより【徹底取材記】の記事をご覧ください!