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フィリピンの語学学校比較・徹底取材記！ 「英語を使った仕事をしたい」ではNG？人事が教える転職のコツ |
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 CEBU21 羽野 |
 2018-09-14 |
 5,695 |
留学会社CEBU21で人事担当として勤務している羽野（ハノ）です。
皆さんは留学経験や英語を活かした仕事をしたいと考えたとき、「留学の経験を活かして～」や「英語を使った仕事がしたい～」と自己PRしていませんか？
意外と知られていないNGな自己PRや、英語を使った仕事に就きたい、留学後の転職に役立つといった情報を、留学会社の人事の目線から見たコラム「人事のハノ」シリーズとしてご紹介していきます。
第一回目の今回は私の失敗談と、英語を使った仕事の選び方についてお話ししたいと思います。
後先考えずに、なんとなく留学しました
まずは恥を忍んで、筆者の経験についてお話ししたいと思います。
私がフィリピン留学したのは今から10年前の2008年。派遣社員としてある企業で働いているとき、知人から「安く英語が学べる環境がフィリピンにあるらしい」という話を聞きつけ、ネットで情報を集め始めました。
信じられないかもしれませんが、当時は「フィリピン留学」で検索しても今ほど多くの情報が得られない時代で、取り扱うエージェントも数社のみ。学校も数校しか紹介されていないエージェントがほとんどで、数が少なかった分ほとんど迷わずある学校に決め、出発しました。
とても貴重な充実した時間を過ごしました。
4か月間は自分なりに一生懸命勉強し、TOEICも250点UP。
帰国後はフィリピンに関わり、英語を使うような仕事がしたいと考えるようになりました。
しかし帰国後、転職サイトや転職エージェントに登録し就職活動してみましたが、フィリピンに関われるような仕事はほぼありませんでした。
旅行会社や商社の求人は数件あったものの、募集要項を見ると英語が使えることよりも、実務経験が必須でエントリーすら出来ず…。リーマンショック後というタイミングの悪さもあり、就職活動は厳しいものでした。最終的にはこれまで経験のある業界に再就職し、留学前とほとんど変わらない生活を送ることに。年収アップも視野に入れていた私の目論見は見事に外れる結果となったのでした。
せっかく留学したのになぜこんな結果になってしまったのでしょうか。
今なら言えます。あれも、これもダメだったんだと・・・・！！
がーん…
あの時の自分にアドバイスするならどんなことを伝えたいか。これから留学する人にも知ってほしい。そんな内容を記したいと思います。
まずは現実を見よ！日本国内で英語を使う仕事はそれほど多くない
外資系企業なら英語を使う？
私が以前働いていた派遣先の中に、アメリカに本社を置く外資系大手保険会社がありました。社内文書は英語と日本語の2パターンが常に用意されており、英文メールや月次の報告書を作成する場合はテンプレートを使用、同僚はほぼ日本人で会話は日本語でOK、という環境でした。
同じ会社の中でも日常的に英語を使っている仕事をしている人はいましたが、（外国人付の秘書や役員、海外の拠点や本社とやり取りがある部署など）全体の1割にも満たない割合でした。
会社にもよりますが、外資系の日本支社でも驚くほど英語を使う頻度は低いので、もし日本国内で英語を使って仕事がしたいと考えているなら「業界・部署・職種」で実務上どれくらいの割合で英語（読み・書き・会話のどれが必要か）が使われているか、その英語のレベルはどの程度かをリサーチしておくと良いでしょう。
英語レベル別、どんな仕事があるのかをまとめました。
では、実際にどんな仕事があるのか？ここで一例をご紹介します。英語レベル別に英語を使う仕事をまとめてみました。
日常英会話レベルTOEIC 400～600
サービス（宿泊施設や飲食店、テーマパークなど）
グランドスタッフ（空港の地上職）
主に「お客様のご案内をする」場面で英語が必要になります。いつ・誰が・どこで・何を・どのように（5W1H）を 英語で説明出来て、日常会話が出来れば問題ないでしょう。訪日外国人観光客の増加や2020年の東京オリンピックに向けてますます需要が高まる職業と言われています。
旅行スタッフ（添乗員）
添乗員は英語を話すイメージが強い職業ですが、「旅行行程が円滑に進むよう管理する」ことが仕事で、旅行先でやり取りする現地ガイドは日本語が話せる場合が多く、英語を話す頻度はそれほど多くありません。
ビジネスレベルTOEIC 600～800
客室乗務員
客室乗務員は、旅客機に搭乗する乗客の安全を守る保安要員として快適な旅のサポートを行う仕事です。接客時に英語使うほか、外国人のCAやパイロットが乗務する場合はブリーフィングや連絡事項は基本的にすべて英語で行う必要があります。また、海外の航空会社で働く場合は応募書類から面接、採用後の訓練などすべて英語のため、より高い英語力が必要です。
貿易事務、英文事務
貿易事務や英文事務は商品の輸出・輸入に関する手続き・書類作成が主な仕事内容で、英語での書類作成、メールなどビジネス文書の読み書きが問題なく出来るレベルが要求されますが、英語を話す頻度はそれほど多くありません。
海外営業
海外営業の場合は見積書や契約書などの書類作成のほか、交渉事も英語で行うため、読み書き・英会話においても高いレベルが要求されます。
留学カウンセラー
留学カウンセラーは留学を検討している方の学校選びや手続きをサポートする仕事です。取り扱う国や学校により英語を使う頻度やレベルは大きく異なりますが、一般的に、欧米の学校を取り扱う場合は現地に日本人スタッフいないことが多いため、手続きや問い合わせ等はすべて英語で行われることが多く、ビジネスレベルの英語力は必須です。一方、フィリピンの語学学校を扱う場合は現地に日本人スタッフがいる為、問い合わせや手続きに英語が必要になることはほとんどありません。日常会話レベルで問題ないでしょう。
アドバンスレベルTOEIC 800～
バイヤー
バイヤーは売れそうな商品を生産元から買い付け、販売する仕事です。生産元が海外で英語圏の場合、直接訪れて仕入れ数や納期、価格の交渉、契約等を現地の人と直接やり取りする必要があります。
通訳案内士
通訳案内士は外国人観光客に対して通訳及び観光案内するプロのガイドで、国家資格の取得が必要です。TOEIC840点以上を持っていると英語の筆記試験が免除になります。
逐次通訳者
逐次通訳者は日本または海外での外国語の研修、セミナー、商談などで外国語から日本語、日本語から外国語への通訳を行う仕事です。（逐次通訳とは、同時に訳すのではなく会話をところどころ区切りながら訳していく方式）通訳する内容によっては専門的な知識や英語も身に着ける必要があります。いずれの職業も、英語の読む・書く・聞く・話す の4技能全てにおいて高いレベルの英語力が必要です。
このように、英語を使う仕事と一口に言っても、求められる英語レベルは異なってきます。
例えば、コミュニケーション能力が高い方で、英語をなるべく使って会話や交渉の場面に生かしたい！という場合で、もしTOEIC700点前後の英語スキルをお持ちであれば、旅行スタッフやサービス業ではなく、海外営業の仕事にチャレンジしてみる方が適性はあるかもしれません。
ただ漠然と「英語を使った仕事をしたい」と考えるのではなく、
どういった英語スキルが必要か
など具体的に考えていくことがとても重要です。
そうすることで、仕事も探しやすくなりますし、就職後のギャップも少なくなるでしょう。
次回予告
今回は筆者の失敗談+英語を使う仕事についてご紹介させていただきました。
なんとなく、「英語が話せたらいい仕事見つかるかな・・・」10年前の筆者と同じように妄想している人たちを少しでも現実の世界に引き戻すことが出来ていたら、幸いです。（笑）
次回は、留学後の就職活動を成功させるための心得（後編）として、留学前・留学中・留学後にしておくと良いこと等をご紹介します。なお、続編が待てない！今すぐ知りたい！という方はメールやLINEでご相談を承っておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください。
Written by CEBU21留学カウンセラー兼総務人事
羽野 昌江
フィリピンには留学と仕事を含め約1年半滞在、これまでにIT・保険・旅行・ホテルなど様々な業界で就業経験あり。特技は断捨離、包丁研ぎ。海外旅行とビールが大好きな1児の母。最近の悩みは娘が野菜を食べてくれない事。
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