正直に事実を公開します。フィリピン留学のデメリットとは

フィリピン留学、4つのデメリットとは?

フィリピン留学は、マンツーマンの英語レッスンが格安で受講できるだけではなく、語学学校の寮やホテルで安全かつ快適に過ごせます。しかし、想像していた留学生活とは違った・・・!という事態を避けるためにも事前にフィリピン留学のデメリットを知っておくことが重要です。

1.フィリピン留学では「ネイティブが使うフレーズ」は学べない

学べるのは「THE・教科書英語」

フィリピン留学の授業は学校指定のテキストで授業を進めていきますので、良くも悪くも"教科書英語"を学ぶ形となります。英語の学習の仕方がわからない初級から中級レベルの方にとっては効率よく勉強ができます。また、生徒のレベルに合わせて授業が進行されるので、英語アレルギーの方でも安心して取り組むことができます。

しかし「be動詞」や「現在進行形」といった中学校で習う基礎的な英文法を理解できていないと、学習効率はかなり悪くなります。また実践で使えるフレーズを学びたい中上級者には、教科書英語では満足できない可能性があります。実践フレーズを学びたい方は、中上級レベルにも臨機応変に対応できる講師が在籍している学校を慎重に見極める必要があります。

「講師の質」はバラバラ

学校によっては、講師の3割超が「臨時講師」の場合があります。(繁忙期である7月~8月、2月~3月は特に)人件費のかかる正社員講師ではなく、夏・春休みの学生が多い時期に合わせて短期アルバイト講師を大量に採用することで、学校の運営費を抑えるのがその理由です。特に中規模の学校や、運営暦が浅い学校には注意が必要です。

臨時講師には短期バイト感覚の若い先生が非常に多いです。しっかりとしたトレーニングマニュアルがない学校だと、臨時講師との授業は雑談形式で行われます。初心者の方なら英語に慣れる一つの方法として雑談形式も良いですが、レベルが上がっていくと授業内容への不満が確実に出てきます。(テキストに沿って授業が進行できない講師や、なまりが激しい講師も中にはいます)

また、フィリピン人は自由気ままな気質の人が多いのが特徴です。お気に入りだった講師が翌週突然いなくなっていた(辞職)、というケースはよくあります。特に学校運営暦が浅いところだと、講師の管理が行き届かず離職率が高くなります。その結果、臨時講師の授業を受けることが増え、講師によって授業の質がバラバラになります。

このような講師の当たり外れの確率を減らしたいのであれば、運営暦が10年前後の大手資本校を選ぶのが、ベテラン講師も多く、一番確実です。

ネイティブの言い回しは覚えられない

フィリピン人は英語を公用語として使用していますが、ネイティブではありません。ネイティブの方がよく使うフレーズや言い回し、スラングなどはフィリピン留学では学ぶ事ができません。

例①) ”DOA” (DOA=Dead on Arrival:明らかにダメという意)といった略語フレーズ
例②) "Ain't"といった用法や、"for god's sake"といったネイティブ頻出フレーズ

このような、ネイティブ特有の言い回し・スラングを覚えたい方は、ネイティブ講師の居るフィリピンの学校か、欧米圏の留学をご検討ください。

上級者でもフィリピン留学が向いている方とは?

"上級者"と言っても、何を学びたいかによって向き/不向きは違います。

<フィリピン留学に向いている上級者>
・TOEICやTOEFL,IELTS試験で点数を上げたい方
・特定の分野(例:スピーキング)を伸ばしたい方
・英語のブランク期間が長く、勘を取り戻したい方
<フィリピン留学に向いていない上級者>
・ネイティブの言い回しやスラングを学びたい方
・英語レベルが総合的に上級で、会話の細かなバリエーションを増やしたい方
・専門分野に特化した英語を学びたい方

英語中上級者の方にはオーストラリアやカナダ留学のほか、格安で人気のマレーシア留学といった選択肢もあります。


2.フィリピン留学はアジア人だらけの「英語合宿所」

インターナショナルな雰囲気ではない

フィリピンに語学留学をしている生徒は大半が韓国、日本、そして台湾からの留学生です。ヨーロッパや南米からも留学生が来るアメリカと比較すると、インターナショナルな雰囲気は感じられません。フィリピンの語学学校でもロシア、中東、タイ、ベトナムの国々から留学生がきているところも数は少ないですがあります。しかし結局ほとんどの生徒は「アジア人」であることに変わりはありません。

ポジティブに考えるのであれば、アジア人同士、英語レベルが似た人が多い傾向にあるので、留学中に友人を作りやすい環境があります。こういった部分をメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかは人それぞれではないでしょうか。

メジャーリーグ観戦はできません

フィリピンにはグランドキャニオンやヨセミテ国立公園のような圧倒的なスケールを誇る世界遺産はありません。欧米圏と比べると、フィリピンは観光地として有名な場所も少ないです。放課後や週末にメジャーリーグ観戦やユニバーサルスタジオに遊びに行くこともできません。こういったアクティビティ面は欧米圏と比較した際のデメリットとなります。しかし、フィリピン留学を選択される方の多くが、「英語学習>娯楽」に重きを置いているため、デメリットに感じる場面は少ないかもしれません。

良くも悪くも英語合宿所です

フィリピン留学は英語を話さざるを得ない状況を学校が用意してくれます。その上で外出制限や母国語禁止ルール(English Only Policy)、強制義務自習といった"スパルタ規則"で運営している学校が全体の半数ほどあります。

管理され、自由度がなくなるという面で「英語合宿所」と表現させていただくこともあります。厳しい規則に縛られたくない人にはこういった面がデメリットとなるかもしれません。しかし、フィリピン留学を選択する方は”あえて厳しい環境に身を置きたい”と希望する方も多いため、そういった方たちにとってはメリットといえる部分でもあります。


3.フィリピンの治安は正直よくありません

東南アジアならではの軽犯罪が横行

フィリピンの治安は日本と比べると悪いです。スリ、ひったくり、置き引きに代表される軽犯罪は都市部を中心に横行しています。留学中は常に身の回りに注意を向ける必要があります。こういった軽犯罪はフィリピンのみならず、欧米諸国でも頻発している"日本以外でよくある犯罪"なので、諸外国と比べ、フィリピンの治安が特に悪いというわけではありません。
日本は世界平和度指数ランキング(英:Global Peace Index)で世界8位を記録するほどの平和国家です。フィリピン留学中は「外国にいる」という心構えを忘れず、常に気をつけて行動することが必要です。

参照:フィリピン・セブ留学の治安は?地域別解説と防犯対策まとめ

ハメをはずすと、後悔するはめに

セブ島やアンヘレス地区にはナイトクラブが多く立ち並ぶ歓楽街があります。甘い誘惑につられ、つい夜遊びに出歩いてしまう生徒もいます。クラブの帰り道に強盗に遭う、美人局の被害に遭う、クラブで仲良くなった現地人の家に行って詐欺の被害に遭う等の事例は過去に数多くあります。
「あくまでも勉強をしに、フィリピンに来ている」という心構えを忘れないことが大事です。夜、外出やクラブに行かなければ、こういった被害は回避できます。

ポジティブに考えれば、発展途上国のエネルギーを感じられる?

フィリピンではタクシーが交差点で止まっているとき、小学校低学年ほどの少年が、タバコやパンなどを路上で売り歩く姿が多く見られます。 そのひとコマだけを切り取ると「治安が悪そうだ」という印象を抱きがちですが、視点を変えると、発展途上国の溢れるエネルギーを感じることもできます。
現地人の積極的なアピールやしつこさ、狡猾さも、決して日本では味わうことのできない一面です。フィリピン留学の際は様々な角度から、フィリピンという国を観ていただければと思います。もちろん、犯罪の被害に遭わないよう危機管理はしっかりしてください。


4.期待を超えない、フィリピン留学の食事とネット事情

食事は1日3食出ますが…

フィリピン留学では寮に滞在し、平日は1日3食が提供されることがほとんどです(なかには食事提供がない学校もあります)。ただ、食事のおいしさや、食材の新鮮さは日本と比べると格段にクオリティは落ちます。欧米圏と異なり、慣れ親しんだお米中心の食生活を送れることは嬉しいですが、味に関しては、過度な期待はしておかない方が無難です。

韓国人が経営する学校はキムチに代表される辛い韓国食が多いです。しかし近年は日本人生徒も増加しているので、日本人向けのメニューや味付けなど、かなり改善されています。ただし、日本人比率が20%以下、もしくはセブ以外の地方の学校は未だに韓国食がメインの学校が多いため、辛いものが苦手な方は注意が必要です。

日本人が経営する学校は日本人向けのおいしい食事が提供されていると思われがちですが、実情はやや異なります。あくまでも辛い料理が少ないだけです。日本米や新鮮な食材、調味料は高価なため、日本クオリティの食事を想像するとイメージと異なる場合があります。カレーライスや、から揚げといった日本でもお馴染みのメニューを食べられるのは嬉しいですが、過度な期待は持たないようにお気をつけください。

参照:フィリピン語学学校の食事を『韓国系』と『日系』で徹底比較

インターネットも使えるには使えますが…

学校内では無料WiFiを利用して、お手持ちのスマートフォンやパソコンでインターネット接続ができます。学校によってはお部屋の中(自室)まで電波が届かない場合や、ネット接続できても回線が重くストレスがたまる場合が多々あります。

日本にいるご家族に安否を知らせるメールやLINE等の連絡には支障はありません。ただ、ネットヘビーユーザーの方にとってはポケットWiFiやSIMフリー携帯を利用しても回線速度に満足いただけない場合もあります。

常日頃からネット社会と共に生活する日本人にとっては、一度スマートフォンを置き、その分英語でコミュニケーションを取るいい機会、と割り切ることが大事なのかもしれません。

参照:気になる!ネット&通信環境Q&A


まとめ

いかがでしたでしょうか。フィリピン留学には上記に挙げたようなデメリットもあります。
留学に行ったあと「こんなはずではなかった…!」とならないために、以下リンクより「こんな方には、フィリピン留学に向いている/向いていない」をご覧いただき、自分にどれだけフィリピン留学が向いているか確認しておく事をおすすめします。

参照:現状や目標次第!フィリピン留学向きか分かるチェックリスト



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